「毎朝同じ電車で見かける彼女に、ついに声をかけた話」

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気になるあの子

もう半年以上、同じ時間、同じ車両の電車に乗っている。
いつも前から3両目のドア付近。降りる駅も同じで、なぜか自然と視界に入るあの子がいた。

髪を結んだりおろしたりしていて、表情は静かで落ち着いてる感じ。イヤホンをしていることもあれば、本を読んでいることもある。
いわゆる“美人”というより、雰囲気が良くて、なぜかすごく気になった。


きっかけは「小さな共通体験」

その日は朝から雨で、駅のホームは混雑していた。
乗り込むときに軽く傘がぶつかってしまって、

「すみません、大丈夫ですか?」

と自然に声が出た。

彼女は驚いたようにこちらを見て、ちょっと笑いながら
「はい、大丈夫です」
と返してくれた。

……その瞬間、自分の中で何かが変わった。
“あ、話しかけてもいい人なんだ”と。


数日後、再びチャンスが

次に話しかけたのはその3日後くらい。
駅の電光掲示板に「遅延」が表示されていて、僕たちは同じ場所で立ち尽くしていた。

「また遅れてますね。最近多いですよね、この時間」

彼女は少し笑って「ほんと、それ思ってました」と言った。

それからは、何気ない会話が少しずつ増えていった。
「その本、面白そうですね」とか、「そのカバン、通勤に良さそう」とか。


名前を聞いたのは2週間後

ある朝、電車が少し空いていて、僕たちは隣に並んで立っていた。話しやすい空気だった。

「そういえば、お名前聞いてもいいですか? 毎朝お会いしてるので…」
「え、あ、はい。◯◯です。あなたは?」

そのとき、ほんの少し頬が赤くなったように見えた。


今ではコーヒーを飲む仲に

それから数週間後、ついに「今度どこかでコーヒーでも飲みませんか?」と誘った。
思い切って聞いてみると、彼女はちょっと驚いた表情をして、それからうなずいてくれた。

今では、週に1回、会社帰りにカフェに寄って少しだけ話す仲。
まだ恋人じゃない。でも、確実に“通勤で知り合ったただの人”ではなくなっている。


声をかけた自分に、今なら言える

「タイミングを待つだけじゃ、何も始まらないよ」って。

でも、焦らず・自然に・相手を思いやる形で進めれば、通勤時間もちゃんと“出会いの場”になりうるんだと、実感しています。


おわりに

もちろん、人によっては通勤時間は“誰にも話しかけられたくない時間”かもしれない。だからこそ、相手の様子を見ながら、ちゃんと“空気を読む”ことが前提です。

でも、ただ見ているだけで終わらせたくない気持ちがあるなら、
少しだけ勇気を出してみるのもアリじゃないでしょうか。


✨読者への問いかけ

あなたにも「毎日見かける、ちょっと気になる人」いませんか?

声をかけたいけど迷っている…そんな方がいれば、ぜひコメントで相談してみてくださいね。あなたの背中を押せるかもしれません。