はじめに
「名字、変えるの嫌じゃないの?」
大学時代の親友が結婚を決めたとき、私はふとそんな質問をしました。
彼女は少し困ったような顔をして「本当は変えたくなかったけど、仕方ないよね」と笑いました。
でも、私はその「仕方ない」で済ませたくない。
それが、今このブログを書いている理由です。
女性だけが「名前を失う」不公平
日本では結婚する際、どちらかが名字を変える必要があります。法律上は夫・妻どちらでもいいことになっていますが、実際は9割以上のカップルが妻の名字を変えることを選んでいます。
なぜ、女性ばかりが名前を変えるのが当たり前になっているのでしょう?
私は、長年使ってきた名前に、キャリアも、信頼も、アイデンティティも込められていると感じています。それを「結婚」という人生の転機で、当然のように手放さなければならない社会に、納得がいかないのです。
名前を変えることで失うもの
職場では旧姓のまま通すことができる場合もあります。でも、名刺はどうする?メールアドレスや社内システムの名前は?取引先にはどう説明する?法的な本名と使い分けることのストレスもあります。
また、SNSや作品発表など、名前を“ブランド”として使ってきた女性にとって、改姓は単なる手続き以上の重さがあります。
「結婚するなら名前を変えるのが普通でしょ?」
そう言われるたびに、”普通”の中に閉じ込められてしまう気がするのです。
「家族の絆」は、名前だけでは作れない
夫婦別姓に反対する声の中には、「家族の一体感がなくなる」といった意見があります。でも、家族の絆って、名字だけで保たれるものでしょうか?
毎日一緒に暮らし、話し合い、支え合っていく中で育まれるものが、名字ひとつで揺らいでしまうなら、その関係は本当に強いのでしょうか。
私は、名前ではなく「想い」でつながる家族」でありたいと思っています。
選べることが、自由であるということ
選択的夫婦別姓とは、「別姓を義務化する」制度ではありません。
同姓がいい人は今まで通りそれを選べる。
ただ、名前を変えたくない人に対しても、その権利を保障してほしいというだけです。
「名前を変えるかどうか、自分で決められる」
それだけで、どれだけ多くの女性が救われるか、想像してみてほしいのです。
おわりに
私は、誰かの名字になることで「誰かの一部」になるのではなく、
お互いに自立した「個」として支え合う夫婦でありたい。
結婚しても、母になっても、私の名前で生きていきたい。
夫婦別姓が選べる社会は、そういう女性たちの「声」を認める第一歩だと思います。
あなたは、結婚後の「名前」について、どう思いますか?
💬 読者への一言(フッターやコメント欄に)
同じように名前にモヤモヤしたことがある方、
あるいは別の考え方を持っている方の声も、ぜひ聞いてみたいです。
よければコメント欄で教えてくださいね。