はじめに
「結婚したら名字を変えるのが当たり前」
そう言われて育ってきたけれど、私にはどうしてもそれが腑に落ちませんでした。
そして今、子どもを育てる母として、あらためて「家族の名前って何だろう?」と考えるようになりました。
結婚=改姓。その“当たり前”に苦しんだ
私は結婚の際、夫の姓に変えました。手続きの面倒さはもちろん、何よりショックだったのは、名前が変わることで**「自分が自分じゃなくなったような感覚」**に陥ったこと。
旧姓で積み上げてきた仕事の実績、SNSのアカウント、知人とのつながり。
すべてが切り離されてしまったようで、想像以上に精神的な負担がありました。
母になって気づいた“名前以上のつながり”
子どもが生まれて、家族の生活はますます密接になりました。
朝起きて、保育園の準備をして、一緒にごはんを食べて、笑って、泣いて……。
その中で感じたのは、「家族の絆は名字では決まらない」ということ。
確かに、子どもと私の名字が一緒であることに安心感はあります。
でも、それよりも日々の積み重ね、一緒に過ごす時間や愛情こそが家族の根っこだと思うようになりました。
「子どもの名字はどうするの?」という疑問
夫婦別姓の話になると、必ず出てくるのが「子どもの名字は?」という話題です。
確かに、子どもがどちらの姓になるかを決める必要はあります。でも、これは**「親が同姓でなければならない」理由にはならない**と思っています。
むしろ、名字が同じでも、子どもにとって親が自分らしく幸せに生きている姿を見せることの方が、ずっと大切ではないでしょうか?
選択できる社会であってほしい
私は、自分の姓で生きていけたなら、もっと心穏やかに子育てができたと思っています。
「選択的夫婦別姓」は、強制ではありません。
名前を変えたい人は変えればいいし、変えたくない人にはその選択肢を。
ただそれだけの、シンプルなこと。
おわりに
子どもが将来、どんな形の家族を選ぶとしても。
そのとき、「名前を変えるかどうか」は“仕方ないこと”ではなく、“自由に選べること”であってほしい。
私は、母として、ひとりの女性として、自分の名前で生きる自由を求めたい。
夫婦別姓が認められる社会は、そんな自由を次の世代につなぐ第一歩だと思います。
💬 読者のあなたへ
夫婦別姓や家族の名前について、どう感じますか?
子どもと自分の名字が違うことについて、不安や意見がある方も多いと思います。
ぜひ、あなたの声も聞かせてくださいね。